時悠帖・五差路

まだ若いつもりでいたがついに老いを隠せなくなった爺の 時悠生活雑記

地震だ!

眠っているときに起こされた。「起きて。地震だよ起きて!」 揺れているような気がするけど大した揺れじゃないと思い、わざと小さな声・いい加減な返事をした(つもりだった)。何回も言われるのでより大きな声を出そうとしたが何か引っかかってるようで声がよく出なかった。さっぱりまともな返事にならないので私がおかしくなったと思ったそうだ(後で聞いた)。「電気も消えたよ」 確かに部屋が暗くなった。でも、電球がまた切れたんじゃないの。

停電になってしばらく復電を待っていた時がかつてあった。それにしても長いなと外を覗くと街灯や他の家の窓から明かりが見えた。ということは停電は我が家だけ、ということが。でもその時は雷雨、今回は地震。我が家だけということはないだろう。一応起き上がって外を覗くと街灯は消えており月の明かりだけだった。やっぱり停電なんだ。

緊急地震速報も鳴った(ような気がする)。手元にあったスマホと懐中電灯を持って、逃げられるように着替えてから下へ降りた。
すでに降りていたカミさんが乾電池のランタンを点けていた。明かりがあるということはうれしい。スマホで情報を得ようとしているので、「スマホで見てるといざという時にバッテリーがなくなってるよ、miniPadがいいよ」。でも、ネットに繋がらない。停電でWi-Fiが断だった。回線のないタブレットは役立たず、情報源はスマホだけだった。バッテリーの残りが気になった。

もう大きな揺れは来ないだろうと、窓越しの月明かりだけで再び寝ることにした。眠れなかった。そのうちにやっと復電して部屋に小さな明かりが点いた。停電は1時間半くらいだったようである。

外が明るくなって起きだした。いつものルーチン、朝コーヒー、洗濯、朝食… あれ、いつもは何時ころにこんなことをしていたんだ? と考えてもパッと出てこなかった。9時半頃にいつもの食料品買い出しに出かけた。あれ、行こうとしている店は○○でいいんだよな、道はこれでいいんだよな、と少し不安に感じながら。地震の時に少し寝ぼけていたような気がしないでもない。今朝の地震騒ぎで急に起こされて薄暗い中動いて、思考回路に見えないショックがあったんだろうか。記憶が一部吹っ飛んでるような感じである。回路の部品が外れたような配線が切れたような、いつもの思考回路と違う。
今こうなんだから先が思いやられると感じた、久々の大きな地震であった。
3/16 23:36 震度4(最大震度6強福島県沖 深さ57km M7.4(23:34 M6.1)