時悠帖・五差路

まだ若いつもりでいたがついに老いを隠せなくなった爺の 時悠生活雑記

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これ、処分(シュレッダー)してくれる? と十数枚の紙を渡された。
何かと見れば、昨年の宿泊領収書その他。
整理していたら出てきたと言ってるけど、これまで保管してきた者が好き勝手に処分しても良かったのに。
領収書の宛名部分のみを小さく破り取って、あとは適当に大きく破いて捨てた。

昨年は栃木パスポートがらみで県内中心ではあったが、例年以上によく泊まり歩いていた(今年はまだゼロ泊、残念である)。
3週続けて出掛けたこともあり、その時は疲れが溜まってしまった。
そんな宿泊記念として領収書を保管してあったらしい。そのうちの1枚……

あぁ、また思い出した。もう二度と泊まるもんかという宿、言い方を変えれば(その方がより正しいのだが)、我々にはあまりにも不釣り合い過ぎたその宿のことを。

昨年、たまたま半額クーポンが手に入った。
半額になるなら、全額自費では泊まることのないであろう宿に泊まってみようか。一番安い部屋、半額でもまだ高いけど。
そして出掛けて行った。

宿に着くと先客の車が一台、スタッフが応対していた。
少し待っていたけれど誰も我々の相手をしてくれない。それじゃ先に玄関前駐車場に停めておこうとバックし始めた。
バンバンバンと音が聞こえた。えっ、車のボディを叩かれていた。
何事? と停めると、車はあとで移動するからそこには停めないで、だって。

そうだよな。玄関前の駐車場には高級車ばっかり。一方、我が愛車は大衆車。玄関前に停めてはいけなかったのだ。
でも、叩くことはないでしょうよ、大衆車だからといって。車がもう少しで凹むところだったよ(ウソ。私の心はホントに凹んだ)。

教訓:我々にとってあまりにも不釣り合いな宿には泊まるべきではない。

部屋や食事は違うかもしれない。でも、宿泊料金に関係なく、風呂に入るときは裸、脱いでしまえばみんな同じ(いや、やっぱり違う?)じゃないか、と、大浴場の湯に浸かりながら思ったのであった。