時悠帖・五差路

まだ若いつもりでいたがついに老いを隠せなくなった爺の 時悠生活雑記

ラブコール

大きな家ではないけれど1階から2階への緊急呼び出し用としてワイヤレスチャイム(受信機2個・送信機3個セット)を買った。
つれあいがトイレで倒れて動けなくなり声も絶え絶えなときが実際にあったから。私は2階ですでに眠りについていたがふと目が覚め、さっきのは夢かなそれとも誰かかすかな声で呼んでたのかな、と降りてみたら倒れていたのだ。

呼び出しチャイム音は50種類くらい、音量も調節可能、そしてワイヤレス、価格は3k円台。よし、と飛びついたのだ。
送信機受信機のペアリングも済ませ、受信機は2階の2部屋、送信機は1階の部屋とトイレの2ヶ所に残る1個は予備、緊急呼び出しいつでもOKと使い始めた。

1か月半経った頃、つれあいが痛みのため1階で動けなくなり送信機ボタンを押した(そうだ)。私は眠っていた。目が覚めなかった。
しばらくたって、痛みをどうにかこらえて2階に上がってきて言った。何度も押した、10回くらい押した、でも、全然降りて来てくれない、と。えっ!?

慌てて他の送信機で試してみた。ちゃんとチャイムは鳴る。だめだこりゃ、これ1個のみ電池切れだ、3個ともほとんど使ってないのに。予備の電池は机の引き出しか押し入れの中にあるはずと探した、何回も探した。ないない、どこにもない。年をとってどこに仕舞い込んだか忘れてしまった、のか?

翌日、ネットで購入記録を確認した。本体を買ったけれど予備の電池は買っていなかった。本体が果たして十分に機能するかどうか分からない上に、12V 23Aというこれまで使ったことのないアルカリ電池、しばらく使ってみてから予備電池を買うかどうか決めよう、とそのときは買わなかったのだ、多分。

いざというときの緊急呼び出し(ラブコール)、それは、救急車を呼ぶくらいの気合(眠っている者を起こすことになる)と電池(商品に最初からついている電池の残容量は少ないと思え、また特殊な電池はすぐ手に入らない)が必要であった。