時悠帖・五差路

まだ若いつもりでいたがついに老いを隠せなくなった爺の 時悠生活雑記

久々バス旅

先日、市のコミュニティバスに乗った。何年ぶりだろう。運賃は200円、小学生, 65歳以上等は半額100円、いつの間にか二人とも半額の年齢になっていた。ICカードも使えるようになっていた。カミさんは以前購入してあったプリペイドバスカード、私はモバイルSuicaで乗り込んだ。降りるときは「シルバーです!」と言うんだよ、と確認し合って。

降りる場所が近づいた。「バスカードはどこに入れるの?」と聞かれたって「知らない。運転手に聞いてよ」と私。カミさんは聞いた。「これ、どこに入れるんですか?」すると、意外な返事が返ってきた。「あ、そのカードはもう使えないんですよ」「えっ!! じゃ、どうすればいいんですか」「現金ですね」「それじゃ私が払います」と私、「ここですね」と100円玉を入れた。ジャラジャラジャラ~、50円玉1枚と10円玉が5枚、あんれ、投入口を間違えた。次は私の支払い初モバイル、あれ、反応しない。そういえば、乗車時にピッではなく他の人と異なるピ~ッと長いような音がしていたなぁ。

カミさんの使えなくなったバスカードは営業所まで出向いて換金してもらった。プリペイド上乗せ分を除いた3000円近くが戻ってきた。「良かったね。バス利用も意外といいじゃないか。これからは行動範囲を広げられるね」。

後日、再びバスを利用した。カミさんはSuicaカード利用となった。乗り込むとき、私のモバイルがまたもやピッではなかった。あれ~と言ってるうちにカミさんが乗車整理券を取って、カードでもピッ。「その券は不要、現金の時だけだって」と言ったってもう遅い。

降りるとき、「シルバーです!」が最初通じなかった。シルバー・シニア・65歳以上、マスク越しにはっきりと相手に伝えられるのはどれだろう。まぁ、カミさんは100円で降りられた。次いで私。「この券を間違って取ってしまったんだけど」「あ、そこに入れてください」とここまではOK。私のモバイルはやはり失敗。操作をしてもらって再度ピッ。あ、200円取られた。シルバーと言うのを忘れていた。いいさ、100円は勉強代だね。

帰りは私一人で乗車、荷物を持たされて。もう間違わない、乗車時ピッ、降車時もピッ。あ、200円。また勉強代が加算された。またもやシルバーですと言い忘れた。老いてると言いたくなかったのか、若ぶっていたのか、いや、物忘れ・言い忘れ(言いたい時に言わないとあとになって何を言いたかったのか忘れている)が多くなったのだ。払い過ぎに関しては確認のため営業所まで行ってくれ、と言われたけど、わざわざ車で行かなきゃならないんだから、勉強代にしておくよ。

こんな具合に私にとってバス乗車は何があるか分からない。時間通りに来ないことが多い。座れないかもしれない。その他、心と体と時間に余裕がないと。それでも今回はバス旅を十分楽しめた、と思うことにした。実際の旅はカミさんがうんと言ってくれない。もう春なのに。