時悠帖・五差路

まだ若いつもりでいたがついに老いを隠せなくなった爺の 時悠生活雑記

美人の色香

純白に身を包み、芳香を放ち、さらには怪しげな蕊で魅了する。芳醇と言うか何というか、嫌いではないがかなり強めの、といっても刺激のあるものではなく、嗅いでいるとクセになりそうな、また、香りと書くよりは匂いと書いた方がいいような、そんなにおい、芳香。
普段は寒くなるまで屋外で育てているが台風14号接近のため玄関内へ取り込み、今回はそのまま屋内鑑賞となった。花が咲いて玄関には匂いが漂った。覗き込んでいたらむせてしまうくらいだった。
美人薄命、花開いて惹きつけるのは一晩だけ。翌朝には萎んでいる。萎んだ花を片付けて数時間経っても玄関に匂いが少し残ってるように感じるのは気のせいだろうか。

昨夜撮影していると、「あの黒い長いものは何? 動いてる」と言われよく見ると、ややや、ナメック爺ではないか。なんでそんなところにいる。鉢を玄関内に取り込んだ時、例年と違って鉢底の確認を怠った。隠れていた? でも、数日間だよ。おい、どこから来たんだい? と爺さんに爺さんが問うても返事がないので、雨降る屋外へ退去してもらった。あぁ、美人に酔いしれていたのに何たること。