時悠帖・五差路

まだ若いつもりでいたがついに老いを隠せなくなった爺の 時悠生活雑記

いい湯だなぁ

あぁ、いい湯だなぁ、やっぱり温泉だ。

今年の開花は早かった。こんなに暖かくていいんだろうか、もたもたしていると今度は暑い夏がやってきて、そのうちに寒い冬が…。早すぎる。でも、今週は暖かさがちょっとお休みして例年並みに戻るらしい。朝夕ヒンヤリと。
日も伸びてきた。屋外での作業時間が増えることだろう(私を除く)。

ある日の夕方のこと。早めに風呂に入ろうと、外で作業をしていたカミさんに声を掛けた。そして、いい風呂だなぁ、何もしなかったけど疲れたなぁ、温泉だったら良かったねぇ、と思いながらついウトウト。

突然、ビビーーッとインタホンの音が長く鳴り響いた(ボタンを押している間、鳴っている)。あっ、しまった。さっき家に入ったときにうっかり玄関を施錠してしまった。慌てて足裏を拭き、身体はそんな時間はないのでそのまま玄関へ行って開錠、ドアを開けられる前に急いで風呂場へ戻った。

やがて、浴室のドアが開いた。「これで何回目だ!」
外で作業しているのにうっかり玄関を施錠したのは何回もある。でも、風呂に入っていたのは初めてだ、そう思ったが素直に、「床が濡れていると思うから拭いておいてください」と丁寧に答えた。


数ヶ月前のまだまだ寒かった頃、ある日の夕方のこと。やっぱり、早めに風呂に入っていた。いい湯だねぇ、温泉だったら良かったねぇ、と冷え切った身体を温めながらついウトウトいい気分。
突然、(浴室ドア)ドンドン、ガチャ。(あっ、見られたのか)「大丈夫? あまりにも静かでどうかしたのかなぁと思って」。どうやら心配してくれたようである。安心してのんびりと風呂に入れるなんて幸せ者だ。