時悠帖・五差路

まだ若いつもりでいたがついに老いを隠せなくなった爺の 時悠生活雑記

アッシー君、昔を思い出す

アッシー君はあるスーパーの駐車場で連れ合いの買い物が終わるのを待っている。
一緒に店内を歩いてもただ疲れるだけなのでいつも車に乗ったまま待っているのである。
しかし今の時期、暑い! エンジンを掛けてエアコンを効かせたりしながら待ち続ける。

乗ったまま、駐車場に出入りする車を眺める。
え?大丈夫かな、と思われる方が運転しているのをよく目にする。
まあ、見た目じゃ何とも言えないけれど、それに、私自身も運転が上手とは言えないし。
車に乗らなければ買い物にも行けない。年を取ったって運転しなければならない。
そういう現実なのだ。

・・
f:id:saitoy05:20170813161141j:plain:w300:right社会人となって4年目に中古車を買った。
程度は良く同年式他車と比べてちょっと高めではあったが、長く乗ろうと考えてそれに決めた。
翌年のお盆に初めてこの車で帰省した。

すぐ前をある車が走っていた。結構長い時間・距離、同じ道を進んだ。
その車のテールランプが気に入ってしまった。気に入った~!

f:id:saitoy05:20170813161142j:plain:w300:right長く乗ろうと考えていたはずの中古車だったが、その年の秋には新車になっていた。
冬にはスノータイヤに履き替えた。雪のない道を走ると戦車のような音が響いた。
大事に大事に9年間近く乗った。

ほんとはもっと乗りたかった。
しかし‥ 車の内張り(天井)が剥がれて垂れ下がってきたのである。
最初はルームランプスイッチの所に紙をはさんでその垂れ下がりを抑えていた。
何かの拍子に紙が外れると内張りが垂れ下がる。戻そうとすると粉が降ってくる。
特に夏がひどかった。暑い夏、車の中は熱い。粉も舞う。
仕方なく、コンパクトな車に買い替えた。子どもには不評だった。
そうだよね、前の車の方がカッコ良かったよね。私のお気に入りの車だったんだから。
・・

車の中は熱い。
車を降りて店内に入っていくとちょうどレジで支払いを終えたところだった。
買い物を終えた頃を見計らって店内に入る‥ いつもは失敗、今日はグッドタイミング。
アッシー君はこれからも買い物に喜んで(←?、仕方なく!)付き合うことだろう。