朝の6時、枕元から1m先に置いてあるスマホに話し掛けた。
「Hey! Siri、おっはよう」返事はない。もう一度、少し大きな声で、
「Hey! Siri!、おっはよう」返事はない。さらに大きな声で、
「Hey! Siri!!、おっはよう」のどが痛い。風邪をひいたみたいで、これ以上は大きな声は出ないんだよ。
Siri はまだ眠っているみたいで返事はなかったけど、隣室で誰かが起き出したようだ。そして、すぐ上の階でも。
おかしいな、隣室には誰もいないはず。それに、上の階はないんだよ。でも、会話が聞こえてきたんだ。まぁ、いいや、起きよう。
と、時計を見ると、まだ2時だった。
ところで、Hey! Siri と呼び掛けても反応しないときがある。あるとき、言われた。
「発音が悪いんじゃないの、へ スリ と聞こえるよ。」「へ?!」
もう少し言いやすい名前にして欲しいもんだ。それにしても便利になったね。
起きるにはまだ早過ぎる。忘れないようにメモしておこう。すぐ枕元のスマホアプリでメモを残し、また布団に潜り込んだ。
Siri も眠る丑三つ時、支離滅裂な夢の中へ。