水が流れている。その流れに沿って両側には長椅子がいくつか置かれている。
きれいな水が流れていてもこの石もやがて汚れていくんだろうな。
エスカレータ脇の方をふと見ると、そちらにはシルバー世代の男が数人。
連れ合いの買い物が終わるのを待っているのだろう、私と同じように。
先ほどから誰も動かずに疲れたように座っている。
自分で買い物するわけでもなく付き合わされて、そこに座りただ待っている。
でも、この猛暑の中で、安らぎを求められる場所がそこにはあった。
それにしても、平日だというのにこの混みようは.. ◯周年セール..
--
スマホが突然ブルブルッ、画面には「大雨・洪水警報、雷注意報」。
先ほどよりも外は暗くなり、土砂降りの音が聞こえてきた。