時悠帖・五差路

まだ若いつもりでいたがついに老いを隠せなくなった爺の 時悠生活雑記

おぉ、海よ

海を見に行ってきた。何年ぶりだろう。

と思ったけど、ネモフィラを見に国営ひたち海浜公園に行ったときに海はチラッと見えていたのであった。
海なし県に住んでいるので海を見るにはわざわざ出掛けなければならない。
そう、わざわざ行ってきたのである。海を見るために。

..ということはしない。
もうすぐ今年も終わる…となれば忘年会。単なる忘年会ではなく今年はどこかへ出掛けよう。
誰かが言った。あんこう鍋が食べたい.. あんこう鍋、どぶ汁。目指すは平潟港の温泉宿。

西のフグ(河豚)、東のアンコウ(鮟鱇)、茨城県を代表とする冬の味覚あんこう鍋。
決して見た目はいいと言えないけど骨以外は全て食べられるという無駄のない魚らしい。
一人ひとりの膳の上に載せられた小鍋のどぶ汁。クセが強すぎて初心者にはちょっと..
という心配は不要であった。

途中、宿に立ち寄って昼食をとったあと、バスはあちこちへ連れて行ってくれた。
宿を起点とするように2日目の昼食も宿に立ち寄って、運転手さんのアドバイスも入れてあちこちへ。
どこへ行くのか自分では下調べしなかったので、はて、どこへ行ったんだっけ?
思い出しながら写真を貼ってみた。

六角堂
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岡倉天心設計によるものである。3.11大津波により流出したが再建された。

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70歳以上入場料割引があるが、参加者14名中該当しなかったのは私を含めてわずかに5名だった、というのは、驚きとともに今回の旅の新たな発見であった。

八幡太郎 源義家之像/勿来関
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白河関・念珠関とともに奥羽三関の一つに数えられる。

三崎公園内には海に突き出た潮見台があり、数十m下の海面を真下に見ることが出来る。
南側を眺め..
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北側も眺める..
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そして、真下も眺める..(写真はなし)
竜神大吊橋のときもそうだったが高い所が怖いわけではない。むしろ、好きな方である。

maruyosi.hatenablog.com

ただ、そこに留まってると良からぬ考えが浮かんだりする。
ここでふっと力を抜いたら.. ここから1歩踏み出し乗り越えたら.. 誰かが後からぶつかってきたら..
でも、ここは安心。格子の間隔が狭くそんなことは出来ない。安心して潮見台から真下を眺めよう。間違ってもカメラは落とさないように。

塩屋埼灯台
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映画「喜びも悲しみも幾歳月」で知られる。3.11巨大地震で被災し立入禁止となっていたが、今年の2月に見学再開した。
海上保安庁・第二管区海上保安本部という文字に懐かしさを感じた。
無線通信関係に携わっていた以外に、私の故郷・東北を管轄していることもあると思う。

この灯台に向かう途中、大津波の恐ろしさは3年以上を経た今でも感じ取ることが出来た。
穏やかな海は癒してくれるが、荒れ狂った海は惨劇をもたらす。
列島の間近で起きた巨大地震、それによる津波の破壊力は想像をはるかに超えていた。
海だけではなく、いつ噴火してもおかしくない活火山、至る所に自然の恐怖がある。
自然には逆らえないけど、常日頃の備えと覚悟は必要である。